小川です。
久しぶりにブログを更新します。
実は、さっぽろ人狼図鑑は、最初の動画を公開してから1年が経過しました。
最初の動画を公開したのが2018年9月17日ですから、1年以上が経過しています。
「あっという間だったな」というのが正直な感想です。もう一年も経ったのかと。
裏話をすると、1年が経過した時、運営メンバー全員が1年経ったことに気づいていませんでした。
人狼図鑑の撮影をする時に、いつも出演してくれている『ゆの』が「1年経ったんじゃないですか?」と言ってくれたおかげで、運営メンバーも1年が経過していたことを認識したくらいです。
「それって運営としてどうなの?」というツッコミは置いといて、真面目なことを言わせて頂くと、1年以上も続けられたのは出演してくださるプレイヤーの皆さま、そして動画を視聴してくださる皆さまのおかげです。
嘘偽りなく本心でそう思っています。
さっぽろ人狼図鑑が発足したのは、私とタカが「人狼ゲームの動画配信をやりたいよね」と言い出したことがきっかけです。
当時から私達は、札幌には良いプレイヤーが沢山いると思っていました。
まぁ、全国すべてのプレイヤーさんを知っているわけではないので、勝手にそのように思っているだけですけど。しかし、今でもかなり強い確信があります。
札幌で有名なプレイヤーと言えば、札幌人狼一座の『しのさん』や『じゅんぺー』、そしてノーデンヴォルフ主宰の『ゆっきー』。他には人狼おじさんの『アズマさん』や人狼先生の『コバスさん』などが知名度の高いプレイヤーとして挙げられると思います。
いずれも素晴らしいプレイヤーの方達です。しかし有名な方以外にも、札幌には素敵なプレイヤーが沢山います。
そんな札幌の素敵なプレイヤーの皆さまを、全国の方達にも知ってほしいし、もっと目立ってほしい。そのように考えていたわけです。
ちょっと脱線しますが、ここで1つ補足させてください。私とタカは「人狼ゲームが強い=良いプレイヤー」とは考えていません。
人狼界隈を見ていても「強いプレイヤー」の方って沢山いると思います。
「盤面整理が恐ろしいほど速くて正確」
「弁明がスラスラ出てくる」
「誘導力があり吊られにくい」
「迫力があって投票しにくい」
などなど。周りでパッと思いつく人が、1人や2人はいると思います。
ですが強いプレイヤーの中には、他者を傷つける言葉を使う人もいると感じていました。
過度な強弁や暴言、煽り、キレる、ふてくされるなど。一緒にゲームをしていて嫌な気持ちになるプレイヤーも事実いました。
もしかすると、この記事を読んでくださっている方の中にも、同じような経験をしている方がいるかもしれませんね。
私は、いくら強いプレイヤーだったとしても、こういう人とは一緒に人狼ゲームしたくないですし、個人的な考えでは良いプレイヤーとは思っていません。
もちろん、気持ちはある程度理解していますよ。
人狼ゲームは“ゲーム”ですから、どうしても“勝ち負け”が生じます。
ゲームは勝つためにやるものですから、勝つために多少ヒートアップして言葉が強くなることもあるとは思います。みんな一生懸命取り組んでいるからこそ、そのような場面が出てくるのは仕方がないことです。
ただそんな時、冷静になって周りに配慮ができるか。
もしくは自らの欲求を優先して我を押し通すか。
ここが大きな分かれ目になると感じています。
ゲームは勝つためにやるとは言いましたが、相手の気持ちを踏みにじってまで勝ちを手に入れようとするのは、私には合わない考え方です。
それにゲームは、勝ち負け以上に大切な要素があると思っています。
それは楽しいか楽しくないかです。
そもそも楽しくなければ、やる意味がありませんよね。
いくら勝てたとしても楽しくなければ意味がありませんし、負けたとしても楽しければそれは良い体験だったと言えると思います。
ですから私とタカは、勝ち負けよりも「必要以上に相手を傷つけていないか?」と「楽しいか楽しくないか」を重要視するようになりました。
さらに、より楽しい人狼ゲームをするために誰とゲームをするかが最も大切なポイントになるという考えにも行き着いたわけです。
実際に人狼ゲームをやってきて、マナーがあって相手にも配慮できる素敵な人狼プレイヤーとゲームをした方が楽しいと思いました。
たまたま私が、過度な強弁や人を傷つける言葉を使う人が得意ではなかったので、そのようなことを強く感じたのだと思います。
そのような経緯から、さっぽろ人狼図鑑では「マナーがあって相手にも配慮できる素敵な人狼プレイヤーを紹介していく」という方向性になったわけですね。
※ちなみにさっぽろ人狼図鑑の名前の由来は「札幌の素敵なプレイヤーを“図鑑”のように紹介していく」というコンセプトから生まれました。『さっぽろ』を敢えてひらがなにしているのは、懇意にしている札幌人狼一座と区別がつきにくいからです。
これが、私とタカが根幹に据えている価値観であり、さっぽろ人狼図鑑の方向性です。
この根幹にある考え、想い、思想がさっぽろ人狼図鑑のコンテンツ作りに反映されるように取り組んでいます。
話が脱線してしまいましたね。話を戻します。
「札幌にいる素敵なプレイヤーをもっと知ってほしい」
では、私達の思いを達成するために、今最も優れている手段は何だろうか?
色々な手段はありますが、今であればYouTubeですよね。
そのような思考プロセスから「人狼ゲームのYouTube配信をやりたい」と思うようになったわけです。
それに素敵なプレイヤーが周りにいて、恵まれた環境にいるのだからチャレンジしてみたくもなりますよね。
最初は、私とタカの完全な「妄想」です。あんなこといいな、できたらいいな、というレベル。私とタカだけでは、どう考えても条件が揃っていません。
仮にプレイヤーを集められるとしても、他に足りないことが多過ぎました。
動画を撮影する時の機材関係もよく分からないし、動画編集も素人です。
イラストや画像関係の加工もほぼ素人ですし、BGMや音楽関係の知識も乏しい。
私達2人の力では、状況を打破するのは難しいと感じていました。
しかし、そこから転機が訪れます。
まず人狼界隈でも顔の広い『中井』が人狼図鑑の運営メンバーになってくれたことです。正直、ここがめちゃくちゃデカかったです。
中井はイラストも描けますし、何より私達がイメージする「マナーの良いプレイスタイル」を徹底して崩しません。
それに中井って、すげー能力が高いのです。
イラストも描けるし、集中力があるから動画編集もすぐに身につけてしまうし、人柄が良いから人狼会を主催しても人が集まってくる。
本人は自分を過小評価する傾向にありますが、全然そんなことはありません。
私は中井が自分を過小評価するセリフは全てスルーしています。むしろ「中井がいなくなったら人狼図鑑は詰む」くらい思っています。大げさな表現ではなく、ガチでそう思っていますね。
そして、さっぽろ人狼図鑑のスタートを後押ししてくれたのが『サリー』です。
サリーが「俺も協力するからやろう」と強くプッシュしてくれたのが、重い腰を上げるきっかけになりました。サリーがいなければ、さっぽろ人狼図鑑はなかったかもしれませんね。
そしていよいよ最初の撮影。
人狼図鑑の初期の動画を見て頂けると分かると思いますが、今より格段にクオリティが低いです。カメラの画質は悪いし、音割れもひどい。機材のミスで盛大にやらかしました。この辺りは、何度も試して徐々に改善していきました。
そして、実際にやってみて気づいたことが沢山あります。
人狼ゲームって、ゲームの性質上、コンテンツとして広めていくには難しいポイントがいくつかありました。
・ゲーム時間が長いこと ⇒ 視聴者に離脱されやすくなる
・人によっては議論についていけない ⇒ 分かりやすさを追求する必要がある
・コンテンツの面白さがプレイヤーに依存してしまう ⇒ 質の高いプレイヤーを集める必要がある
大まかに言うと、このようなポイントがコンテンツ作りの難易度を上げていました。一言で表現するなら、人狼ゲームを動画にすると分かりにくくなるんですよね。
さらに付け加えると、さっぽろ人狼図鑑では初期から明確にターゲット(誰に見てもらいたいか)を決めて取り組んでいました。
「人狼ゲームに興味を持ち始めた未経験者」もしくは「始めて間もない初心者」に見てもらえるコンテンツにしようと。
人狼ゲームに興味を持ってくれた方が、
「人狼ゲームって面白そう」
「こんな人達と人狼してみたい」
そんな風に思ってもらえるようなコンテンツが作りたかったのです。
このように初心者向けのコンテンツを作ろうと思うと、なおさら分かりやすさが重要になりますし、飽きられないためのエンタメ性も求められます。
さらに編集に関しても、ゲームをより分かりやすくするために工夫していかなければいけません。かなり茨の道です。
しかし、根底にある土台や方向性を固めていたので、そこから大きくズレることをやるわけにはいきません。土台からズレたことを続けてしまうと、いとも容易く積み上げてきたものは崩れてしまいます。
そのため土台からズレないようにいつも気を使ってきましたし、何度も試行錯誤を繰り返してきました。
視聴者目線で「見やすく」「聞き取りやすく」というのを意識して撮影し、編集はできる限り分かりやすくなるように心がけてきました。
ここで天才中井が、画面の下に表示するプレイヤーの写真を作ってくれたり、襲撃用のマークを作ってくれたり、サムネイルを作ってくれたり。大活躍してくれました。
サリーはオープニングの音楽を作ってくれましたし、人狼図鑑に勢いを与えてくれました。
そしてタカは、機械関係は完全なるポンコツですが、外交大臣として人狼界隈の人達と繋がり、人狼図鑑の認知度を上げてくれました。
こんな感じで、さっぽろ人狼図鑑のコンテンツもジワジワと増えていき、認知度も少しずつ上がっていったわけです。
しかしそこから、またしてもさっぽろ人狼図鑑に転機が訪れます…
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続きは「後編」に書かせて頂きました。