人狼ゲームは伝え方9割

人狼ゲームは伝え方が9割

 

早速、結論から言いましたが、極めて重要なテーマです。

人狼ゲームは「自陣の有利になるように投票を動かすこと」が勝負の決め手になります。

 

伝え方が良くないと、相手を不快にさせたり、自陣に有利になるように票を動かすこともできません。

しかし「伝え方」といっても、具体的にどのようにすればいいか分からないと思います。

そこで今回は、多くの方が悩まれる”伝え方”について詳しく解説していきます。

 

おがぴー
伝え方を磨いて、ぜひ楽しい人狼ライフを!

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目次

人狼ゲームが”伝え方9割”の理由

そもそも、なぜ人狼ゲームは伝え方が9割なのか?

冒頭でお伝えしたように「自陣の有利になるように投票を動かすため」なのですが、もう一歩深く踏み込んで考えてみましょう。

 

適切な伝え方ができると、なぜ投票を動かすことができるのか?

それは人間の根源的な話になってきます。

 

おがぴー
今回の内容が理解できると、伝え方の重要性も腑に落ちると思いますよ!

 

人間は感情で意思決定をしている

人は感情で意思決定する

つまるところ、伝え方が重要になってくる根本的な部分は、人間は感情で意思決定をしているからです。

どれだけ論理的な人、合理的な人であっても感情の影響を受けて意思決定をしています。

 

「この洋服かわいい!買おう!」

→実際は今ある服でも十分だが、感情を満たすためにこの服がほしい

 

「この高級ブランドが好き!」

→機能面を考えたら他の安いメーカーでも十分だが、このブランド品を買った方が感情が満たせる

 

正直、機能面やコスパなどを考えた時に「その選択は合理的ではない」ということはよくあります。

しかし人間は、コスパだけで生きているわけではありません。

 

どれだけ自分の感情を満たせるかで生きているのです。

 

この”感情”を無視してしまうと、相手をこちらの有利な方向に動かせません。

それどころか、マイナスに働くことの方が多いでしょう。

 

端的に言うと「この人の言うことを聞くのは嫌」みたいはことですね。

どれだけ理屈が通っていても、それだけで行動できるようにはできていないのです。

人間はロボットではないわけですから。

 

思い返していただきたいのですが、嫌いな人の話に対して「なんとかしてイチャモンつけてやろう」と思ったことって、誰しも一度はありますよね(ありますよね?いや、きっとあるはず)

 

私だけではないと思います(そう信じています)

 

冷静に考えたら、嫌いな人なんて構わない方がストレスは軽減されます。

しかし「嫌いな人に一泡吹かせてスッキリしたい」という感情的な満足を求めて、つい人はムダな行動を起こしてしまいます。

 

良くも悪くも、それが人間という生き物なのです。

人間は感情に左右される生き物

つまり人間というのは、感情に左右されて生きているということです。

 

ただ、感情で意思決定をするといっても、どれだけ感情を優先させるかは人それぞれです。

極端に感情を優先させる人もいれば、論理や理屈の方に重きを置く人もいるでしょう。

このあたりは、人によってかなり幅がある印象です。

 

しかしどんなに頭のいい人、論理的な人でも「まったく感情の影響を受けない」なんてことはありえません。

断言してもいいです。

 

そんな人がいるとしたら、もはや人間ではありません。

おそらくロボットです。

きっと動く時もガチャガチャしてるはずです。

 

人間が感情で意思決定しているという前提がある以上、そこを無視して人狼ゲームをするのは危険と考えてください。

 

いくら正論を言ってるとしても、受け入れがたい言われ方をされたら、つい意固地になってしまいます。

その結果、伝えている側に生まれるのは「なんで分かってくれないんだ?」という現象ですね。

 

まさに人狼ゲームあるある。

私も何度経験したか分からないくらい、多くの人が陥るワナだと言えるでしょう。

伝え方の3つのコツ

では、具体的に伝える際になにを意識すればいいのでしょうか?

3つのポイントにまとめましたので、参考にしてください。

結論から話す

結論から話す

まず意識していただきたいのは「結論から話すこと」です。

人間はなにか情報を得る時に、既存の知識と照らし合わせて「それってどういうこと?」と考えながら話を聞いています。

 

その際に話の要点が見えないと、聞いている側からすると「なんの話をしているんだろう?」となります。

話の内容から「こういう話をしているのかな?」と推測しながら話を聞かなければいけません。

 

これでは、相手の脳に余計な負荷をかけることになります。

つまり内容が頭に入ってきにくくなるわけですね。

内容の解析に脳のメモリを割かれているわけですから。

 

この状況を解決するためには、最初に話の結論を述べることです。

すると相手は「●●の話をする」という前提で話を聞くことができます。

 

相手の脳のメモリを無駄に奪わないで済むわけですね。

結果、こちらの話を理解してもらいやすくなります。

 

よくビジネスシーンでも「結論は?」「結局、何がいいたいの?」という場面を見かけたことはないでしょうか?

 

ビジネスシーンも人狼ゲームと同じように、テンポよく、分かりやすく情報共有をしていかなければいけません。

そのような前提がある中では、結論ファーストが重要になります。

 

おがぴー
プライベートで雑談をしている時は、ここまで意識しなくてもいいと思います。プライベートでもいちいち「でっ、結論は?」とか言われたらイラッとしますよね。円滑にコミュニケーションが取れる感じであれば、問題ないと思います。

 

色々な方とゲームをしていると、結論を先延ばしにしている方を結構見かけます。

これはプレイスタイル的にとても損をしています。

わざわざ相手に伝わりにくい話し方をしているわけですから。

 

もちろん、結論から言えない気持ちも分かりますよ。

村人であれ、人狼であれば「どうしたらいいか分からない」という場面に直面することがあります。

そんな時には、防衛心から論点をズラしたり、言い訳が先行してしまいがちです。

 

ただ、人狼ゲームは議論のゲームです。

議論を通じて自陣に有利になるように投票を動かす必要があります。

そのためには、効果的な伝え方をした方が有利なのは言うまでもありません。

 

実際、意識している私でも出来ていないことが多々あります。

日々意識して発言することが大切です。

相手の疑問点を確認する

相手の疑問点を解消する

次は「相手の疑問点を確認すること」です。

なぜなら、相手の疑問点が残ったままでは、相手の行動を動かすことはできません。

相手が疑問に思っていること、不信感を抱いているポイントを確認し、その疑問や不信感を払拭することが大切です。

 

しかし、これも口で言うほど簡単ではありません。かなり難しいです。

なぜなら多くの人は、相手の話を聞くよりも自分が言いたいことに意識を向けてしまう傾向があるからです。

 

結果「相手が何に疑問を思っているのか」を確認することなく、自分の話したいことを話してしまいます。

特に自分が村人や真役職で疑われてしまっている時は、「違う!そうじゃない!」と言いたくなる気持ちになりますよね。

ただ残念ながら、「こちらが言いたいこと=説得対象に響くこと」とは限らないのです。

 

もちろん、言いたいことを言うのがダメという話ではありませんよ。

人狼ゲームの場合は、推理を伸ばしている姿勢が村人っぽく映ることも多いので。

ただ、場面によっては説得対象を明確にして、その人に向けた話をする必要があります。

 

対象を説得するためには、対象の考えや疑問に思っていることを解消することが大切です。

簡単ではありませんが、意識して損はないと言えるでしょう。

敵対陣営でも敬意をもって接する

敵陣にも敬意を持って接する

「敵陣営にも敬意を持って接する」

これができれば、あなたは紳士的なプレイヤーとして周りから記憶されることでしょう。

人狼ゲームは『人狼陣営』と『村人陣営』に分かれてゲームを行いますので、いわば敵対関係が生まれます。

 

本能的に、敵対陣営に対してはどうしても『敵意』が向いてしまいます。

これはある程度仕方がないことだと言えます。

 

ただ、それでも敵対陣営にも経緯を払える人は、人として魅力的です。

 

人狼ゲームをはじめたばかりの時は、必死さが出てしまうので、なかなか相手陣営の立場まで目を向けることができません。

ただ慣れてくると、相手を尊重したプレイもしやすくなるでしょう。

 

お手本にしていただきたい方たちは、札幌人狼一座のプレイヤーですかね。

さっぽろ人狼図鑑でも、敵対陣営に対して経緯を払ってゲームができる素敵なプレイヤーを集めて、人狼ゲームの動画配信を行っています。

さっぽろ人狼図鑑のプレイヤーで、お気に入りの人を見つけていただけたら嬉しいです。

伝える際の注意点

では、伝える際に注意すべきことについても解説していきます。

油断していると、ついやってしまうことなので参考にしてください。

感情的にならない

感情的にならない

まず、最も気をつけていただきたいことは、感情的にならないことです。

これは、誰しもついやってしまうことですよね。

私もやってしまうことがあります。

 

しかし感情的になりすぎると、ゲーム自体が楽しくなくなったり、ゲーム性が損なわれたりするリスクが発生します。

  • 怒りの感情をぶつけてしまい、相手を不快にさせてしまう
  • 感情を剥き出しにして村目を取ってしまう

これらは推奨できません。

 

健全なパッションを出していくのと、感情を剥き出しにして村目を取りにいくのは、似て非なるものだと思っています。

 

明確な線引きが難しいですが、がんばって言語化するとしたら、

  • 健全なパッション → 相手のことにも配慮しながらこちらの主張を強く伝えること
  • 感情を剥き出しに村目を取りにいく → 相手のことには配慮せず、自分の立場を守るためだけに言葉を選ばずに発言すること

こんな感じでしょうかね。

 

人間は感情に振り回される生き物ですが、振り回されすぎないように心がけたいものですよね。

ダラダラ話さない

ダラダラ話さない

多くの方が議論中にやりがちなのは、ダラダラ話すことです。

ダラダラ族、よく見かけますよね。

 

これは自分もやってしまうことがあるので、偉そうなことは言えません。

私もダラダラ族のメンバーです。

ついダラダラと長く話してしまう傾向のある方って、結構いるんじゃないですかね。

 

ただ残念なことに、長く話されても、聞いてる側は内容の一部分しか覚えていません。場合によっては、ほとんど覚えていません。

つい「たくさん話せば相手に伝わるはず」と考えてしまいがちですが、決してそのようなことはありません。

 

ダラダラ話す人というのは、大抵の場合は結論から離さず、要領を得ない話をしてしまっています。

先ほどの「結論から話す」でも通じてくる話ですが、人は要点の分からない話に関しては、理解度が極端に低下します。

つまりこちらの話は3分の1も伝わっていないわけです。純情な感情は空回りです。

 

結論、ダラダラ話すのはコスパが悪い

 

伝えるべき情報を端的に短く伝えた方が、印象にも残りやすいですしコスパもいいのです。

他の人が話す時間も増えるので、一石二鳥と言えるでしょう。

 

短く端的に分かりやすく伝えるのは、さっぽろ人狼図鑑の『やまこう』がとてもうまいので、参考にしていただきたいです。

頭に浮かんだ言葉をそのまま話さない

そのまま話さない

これも結構やってしまいがちですが、頭に浮かんだことをそのまま相手に伝える方がいます。

 

例えば、

「なんでそんなことも分からないの?」

みたいな言葉ですね。

 

頭に浮かんだ言葉をそのまま言ってしまい、「しまった!」と思った経験は誰しもあるはず。

 

もし、強い言葉が頭の中に浮かんでしまったら、ひと呼吸置いてから話し始めましょう。

違う言葉に言い換えた方が議論の空気を壊さずにすみますし、相手にも伝わりやすくなります。

 

「なんでそんなことも分からないんですか?」→「どこが分からないのか教えていただきたいです」

 

ただ、人は感情に振り回される生き物なので、意識しないとカッとなった感情を抑えるのは難しいです。

上級者でも、たまに強い言葉が出ることもあるくらいですから。

 

それに、その人の持っている言葉のレパートリーも関係してくるので、言い換える言葉が見つからずに苦慮することもあるでしょう。

 

しかし、少しずつでも良くなる工夫をしなければ、現状から何も変わりません。

ぜひ、意識して取り組んでいただきたいです。

言い方に配慮する

言い方に配慮する

「頭に思い浮かんだことをそのまま話さない」と似ていますが、言い方に配慮するのは極めて重要です。

同じ内容を伝えるとしても、言い方ひとつで相手が抱く印象は大きく変わります

 

ここでのポイントは「自分はこう思う」という言い回しにすることです。

 

断定した強い言葉は相手に影響を与えやすいですが、諸刃の剣でもあります。

使いどころを誤ると、相手を傷つけたり不快にさせるリスクも出てきます。

 

しかし「自分はこう思う」という話であれば、話は変わります。

だって自分が思っていることなわけですから。

その考えを否定するのは難しいわけです。

 

例えば、

「●●さんが絶対に人狼」→「●●さんが人狼だと思います」

「●●さんが絶対ニセモノ」→「●●さんがニセモノだと思います」

 

断定した表現を使うと「いや、違うから!」という反発の気持ちも生まれやすくなります。

しかし「思っている」という伝え方だと、相手も受け止めざるをえません。

 

「なるほど、●●さんはそう思っているわけね」という具合ですね。

 

この配慮だけでも、議論がギクシャクするリスクを下げられます。

どうせ同じ内容を伝えるのであれば、印象のいい言葉を使った方がいいと思います。

 

ただ、このあたりも口で言うほど簡単ではありません。

焦ってくると、とっさに使い慣れた言葉が出てきてしまうからです。

 

人狼界隈を見ていても「あっ、この人がんばって伝え方を直そうとしている」という方でも、挫折して元に戻るケースがあります。

 

脳の神経回路が強化されているからなのか、長年の蓄積ってやっぱり強いですよね。

どうしても昔の自分に引っ張られてしまう。

気持ちは痛いほど理解できます。

 

だからといって、未熟な伝え方を放置してもいい理由にはなりません。

伝え方が良くないと、いつまで経っても「あの人は苦手」「あの人は言葉がキツい」「あの人は圧が強い」というレッテルを貼られ続けることになります。

このあたりは念頭に置いておく必要があるでしょう。

人狼ゲームは伝え方次第で別モノになる

人狼ゲームって、伝え方次第でまったく別モノのゲームになるんですよね。

「伝え方次第」っていうのは、どんなことにも当てはまるかもしれませんが。

 

伝え方を工夫するだけで、人狼ゲームがより楽しくなるなら、そっちの方が良くないですかね?

このあたりは人それぞれの価値観にもよるので、押しつけることはできません。

 

ただ私は、人の気持ちを踏みにじってまでゲームで勝ちを得ようとは思っていないだけです。

 

ここまで偉そうに書いてきましたけど、私自身、まだまだ伝え方は未熟です。

過去、私の伝え方によって傷つけてしまった人もいると思います。

そういう方たちには、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

ただ、日々意識して取り組んで、少しずつでもよくなれるように改善を繰り返しています。

もし少しでも共感してくださったなら、より良い人狼ライフをおくるために、一緒に伝え方を磨いていきましょう。

 

この記事を見てくださった方に、少しでも有益な情報になれば嬉しい限りです。

 

さっぽろ人狼図鑑プロデューサー  おがぴー

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